クロアチアはネクタイ発祥の地/クロアチア知っ得!豆知識

クロアチアは、ネクタイ発祥の地であることをご存知ですか?

ヨーロッパの国々ではネクタイは「Cravat」(クラヴァト or クラヴァット)と呼ばれており、この言葉自体は「クロアチア人」を意味する「クロアト」(Croat[króʊæt])に由来しています。

クラヴァットの起源は、17世紀までさかのぼります。ヨーロッパで起きた30年戦争(1618年-1648年)の頃、クロアチアの兵士たちもこの悲劇に巻き込まれました。兵士たちは、クロアチア領主のヴィツェ・ロイ指揮下で転戦、ついにパリへと入城します。

クロアチアの軍装は、美しいスカーフを首に巻く伝統的なスタイルで、このオシャレなクロアチア・スタイルがフランス国民を虜にします。そのスタイルが、ファッションに敏感なフランスのルイ14世の目にとまり、お抱えのテーラーに同じものを最高級で作らせました。

これが「à la Croate」として新しいファッションになり、フランス語の「Cravate」の語源となりました。ネクタイは、洗練・優美を表すものとして徐々に市民ファッションに採りいれられ、やがてヨーロッパ全域に伝わっていきました。

 

現在、クラヴァットの本家としてポトマック社(Potomac)がヨーロッパ各地に展開するネクタイ専門店「クロアタ」(CROATA)というブランド名でネクタイやスカーフを販売しています。ザグレブ、スプリット、ドブロヴニクなどにお店があり、僕たちもドブロヴニクのクロアタでネクタイを購入しました。

いろいろな種類の色や柄があってどれかひとつを決めるのに悩んでしまいます。結局、角度によって青にも赤にも変わるネクタイを購入しました。

 

2003年には、ポトマック社が「ネクタイのチャレンジ」と題したアートイベントを実施して、プーラにある円形劇場に真っ赤なネクタイを巻きつけて話題を呼びました。クロアタのお店の中にはいると、そのときの写真が壁にでかでかとプリントされています。

 

因みに、日本人で最初にネクタイをしたのはジョン万次郎だといわれています。

クロアチアのネクタイの歴史については、クロアチア/スロヴェニア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ~アドリア海の海洋都市と東西文化の十字路という本に見開き2ページほど掲載されています。興味がある方は読んでみてください。

 

 

 
 
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