探すのに苦労した宿泊先/3日目:ザグレブ編

 

リヴィツァ(Rivica)で美味しい夕食をいただいたところで、今日の宿泊先「Pansion Šibenik」を探しにいきます。

今日の宿泊先を探すのは骨が折れるだろうなとは、日本でGoogle Mapsで探していたときからうすうす感じていました。なぜなら、宿泊先の周りに道がなかったからです。地図にない道ということは、細い路地をくねくねと歩いて行かなければいけないんじゃないかと思っていましたが、その予想は見事に的中しました。

僕らの目の前には、世界遺産の聖ヤコブ大聖堂(katedrala sv. Jakova)が見えていました。これだけが唯一の大きな目印です。あとは、GPSに頼るしかありません。予め登録しておいた宿泊先を目指して前に進みます。

 

聖ヤコブ大聖堂を通り過ぎたところで、GPSを持った先導役のわかなちゃんが「いや、こっちじゃない。戻ってその道を入っていこう」というので、「へ!?横に曲がる道なんてなかったよね?」と聞き返すと、「うん、たぶん聖ヤコブ大聖堂の中を入っていくんだよ」というのです。

かなり薄暗い階段を何段も上に登っていきます。スーツケースを運ぶ僕は、少し休んでは登ってを繰り返し、重い足取りで一歩一歩登っていきました。途中、2匹の猫が僕を応援していました。頑張れニャー。そういってるように聞こえました(笑)。

 

GPSを操っているわかなちゃんに、「まだ~?」と聞くと「もうここら辺のはずなんだけどねー。ちょっと戻ってみよう」と言います。「えー、まじしっかりしてくださいよぉ!」と僕。しばし立ち止まって休憩をして、辺りをじっくり眺めてみるとどうも見た事のある通りのような気がしてきました。

デジャヴというやつでしょうか。僕がホテルを予約したときにホームページで見ていた写真の通りとよく似ていました。いや、基本的にはどこも似たような通りなのですが、特に似ているとそのとき感じたのです。

歩いてきた道を少し戻り、「この通りのどこかような気がする・・・」と僕がいいます。宿泊先の看板は一切、見当たりません。けれども、ひとつだけ電気のついている家がありました。

「これかな!?どうする?インターホン押してみる?」
「でも、違う家だったらやばくね?」

そんな時、宿泊先の住所を調べてきたことを思い出し、明かりのついている部屋の住所と照らし合わせてみると・・・Andrije Kacica 5 だ!住所が一致した!ここで間違いない!

 

宿主さんはまだ起きてるんだろうか。おそるおそるインターホンを押してみると、3階の窓がバタンと開いた。お母さん風の女性が顔をだしていました。彼女はスーツケースを見て、僕らが宿泊者であることがわかったらしく、「OK!」と声に出して、すぐに階下に下りてきました。

玄関のドアが開き、「My name is Tossy&Wakana. I made a reservation.I came from Japan.」と伝えると、彼女は快く部屋の中へ入れてくれました。

最初に、鍵のかけ方、ガスのつけ方、お風呂の利用方法を教えてくれました。中は民家の一室のような部屋になっており、どちらかといえば SOBE に近い形態の宿泊先でした。鍵は玄関と自分の部屋、2箇所でかけなければいけません。

明日の朝はチェックアウトなどはなく、鍵を部屋においていって、そのまま観光にでかけて行って良いとのこと。なので、料金は先払いで410Kn でした。ですが、クロアチアに来てからほとんど買い物という買い物をしていない僕らが持っている紙幣といえば200Kn 札ばかりでした。

Do you have change for 600Kn?」(600クーナでお釣りはありますか?)と聞くと、彼女は400クーナでいいわ、と料金をおまけしてくれました♪

その後で付け加えて、「日本の今の状況は知っているわ、ひどい状況よね。あなたちは大丈夫だった?一日も早く復興することを願っているわ」と、親切にも僕らのこと、日本のことを気遣ってくれていました。彼女の英語の発音もとても聞き取りやすかったし、ステキなお母さんでした。

部屋の室内は広々としていて、文句はありません。お風呂とトイレは別の部屋になっていて、廊下を横切った前の部屋にあります。ガスの元栓は、使いたいときに自分たちで点けるようになっています。

 

わかなちゃんは、部屋に着くや否や、お風呂も入らずに即行寝てしまいました。無理もありません。名古屋を出発して以来、僕らがベッドの上で寝るのは2日ぶりぐらい。疲れがたまっていないわけがありません。

僕もそのままバタンキューと行きたかったところですが、Pansion Šibenik を探すのに相当な汗をかいてしまったので、このままの状態では気持ち悪くて寝れる気がしません!ちゃんとしたお風呂に入れるのも2日ぶりぐらいなので、夜のうちに入っておきました。

お風呂から出てくると、わかなちゃんはイビキをグーグーかいて爆睡中でした。小さな物音でもすぐに目が覚めてしまうわかなちゃんが、今日ばかりはどんなに大きな物音をたててもまったく起きる気配がありませんでした。

疲れが残っていると次の日の観光に影響が出てしまうので、わかなちゃんをここでゆっくりと休ませてあげることにしました。デジカメ、ハンディカム、エネループの充電を済ませ、僕も23時頃に就寝しました。

明日からのシベニク観光、楽しみだな・・・。わくわく。

 

 
限界だったんです。名古屋を出てから初めてのベッド。すごくフレンドリーなお母さんが迎えてくれたけど、あまりの疲れにたいした話も出来なくて、残念。このお母さんは、日本を心配してくれてたよ。
 
 
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