混乱する航空会社/1日目:いざ出発編


 

「出発直前の東日本大震災!」で、旅行に行くことを決めた僕たちの前にはさらなる試練が待ち受けていました。

計画停電のため、成田空港に時間通りに到着できないことが一番こわかった僕らは、出発の3日前に空港近くのホテル・東横インに予約をいれて、前泊する計画にしました。すると翌日になって、わかなちゃんから1通の衝撃メールが届きました。

 
「ルフトハンザの飛行機はもう成田にはこない。
関空に全部、変更だって。」

 

仕事中だった僕は、目を疑いました。「はぁぁ!?」という感じでした。僕は急いでルフトハンザ航空のWebサイトにアクセスし、予約した航空チケットの状況を確認してみたところ、「予約がキャンセルされました」と、一方的に予約がキャンセルされていたのです。

そして、出発地が成田空港から中部国際空港へと変更されており、もし予約を修正する場合は中部国際空港から出発してくださいとのことだった。そんなこと出発の2日前に言われても・・・。しばらく頭が真っ白になり、万事休すかと思いました。けれども、どうしても諦めきれず会社を早退し、対策を練り直しました。

ルフトハンザコールセンターにTELをしても、混線でいっこうにつながらない。止む終えない!直接、成田空港まで行くしかない!と思い、車載のBluetooth を使って電話をかけ続けながら車を走らせました。

30分ぐらいかけ続け、ようやくコールセンターへとつながりました。スタッフの話によると、このまま予約キャンセルをしてもルフトハンザの往復航空券は全額返金されるとのこと。

仮に出発した場合でも、中部国際空港までの交通費はルフトハンザで負担してくれるらしい。しかし、出発した場合はクロアチアのザグレブには乗り継ぎの関係上、飛ぶことはできず、ドイツのフランクフルトで1泊することになる。フランクフルトでは、バウチャーを発券してもらってホテルに泊まることができる、というのだ。行けることには行けるけど、これでは、せっかく計画したスケジュールが1日づつずれてしまいます。

ここで予約をキャンセルしたとしても、クロアチア航空で取ったチケットはルフトハンザが補償してくれるわけでもないし、予約したホテルからはキャンセル料を取られてしまう。出発してもしなくても、少なからず損害額がでてきてしまいます。

どうしたいか、わかなちゃんに聞いてみた。

 
「不安だけど、わたしは行きたいな!」

 

僕はその言葉を聞いて、行くことを決意しました。すぐさま、中部国際空港へのアクセス方法を調べ、JAL、ANAともに飛行機の空席があったのでインターネットで即GET!

中部国際空港付近のホテル・ルートイン常滑にも予約を取り、会社の休みを1日増やして出発日を1日早め、名古屋に前泊することになりました。これで、新婚旅行を実現させる準備が整いました。あとは運を天にまかせるのみです!

そもそも、わかなちゃんがルフトハンザが成田への乗り入れをキャンセルしたことを教えてくれなければ、出発当日はのんきに成田空港へと向かい、飛行機が出発しないことをそこで知らされ、絶望したことでしょう。それを考えただけでもゾッとしてきますが、僕たちはそのことに前もって気づいた、それだけでもツキがあったんだと思うしかありません。

結果的に、計画を1日ずらすことになったのでザダル観光は諦めました。2日目のシベニクからスケジュール通りに行動することができたらいいなと思います。以下表は、新しく作成した新婚旅行プランです。10泊10日の予定だった旅行は、11泊11日となりました。

 

しょっぱなから前途多難な新婚旅行になりそうですが、行ってよかったと思える旅行にすることができたらいいなと思います。

飛行機の中では、暇になるだろうと思ったので「永遠の0」と「レインツリーの国」という小説を買っておきました。「永遠の0」は、わかなちゃんが先に読む予定です。僕は、読みやすそうな「レインツリーの国」を先に読んでみようと思います。

 

 
出発する空港が成田からセントレアへ変更になったのを、たまたまTVのテロップを見ていたから気づいたものの、危ないところでした。だけど、それでも本当に旅立てるのか、不安で血圧が上がってしまいそうでした。
 
 
総計 総計
昨日 昨日
今日 今日