アドリア海の真珠/8日目:ドブロヴニク編(2)
ロープウェイは高度をぐんぐんと上げていきます。
西側方面を見るとラパッド地区(Lapad)が見えてきます。
ラパッド地区は旧市街の西側に広がる大きな半島で、バビン・クック(Babin Kuk)、ソリトゥド(Solitud)に至るまで沿岸沿いにホテルが数多く点在するため、リゾートの拠点として人気が高いエリアです。入り江にある波型で近代的なホテルはRixos Libertas Dubrovnikです。
東側は、バニェ・ビーチ(Plaža Banje)が見えています。
スルジ山頂に到着しました。乗車時間はものの数分です。山頂の裏側は、広大な平原が広がっていて、その背後にはいくつもの山々が連なっています。
わかなちゃんがLOMOくんで撮った僕です♪
山頂には、戦時中に破壊された旧ロープウェイ跡があります。旧ロープウェイは、1991年のクロアチア独立戦争の際に、旧ユーゴスラビア連邦軍によって破壊されました。以来、ロープウェイは修復されず、僕らの新婚旅行に合わせたかのように、前年の2009年に新ロープウェイが完成したのです!ラッキー!
山頂にあったカフェの店員さんに、「ロープウェーの電線が入らないようにドブロヴニクを撮るには、どこら辺がベスト?」と聞いてみると、「ここをまっすぐ降りていけばキレイに見えるポイントがあるよ!」と教えてくれたので行ってみました。
それがこちらです。山頂から眺めたドブロヴニク。夢にまで見た景色。
僕はいま、アドリア海の真珠を自分の目で眺めている。山頂からみたドブロヴニクは、「おもちゃ箱」という表現がふさわしい。僕はこの風景が撮りたくて遠い異国のクロアチアまでやってきましたが、きっとこの素晴らしさを写真で伝えきることは難しいだろう。
旧市街の南東には、ロクルム島があります。
旧市街の城壁からみたロクルム島は、真正面から見ていたので平面的にしか見えませんでしたが、山頂からみると縦に細長い島であることがわかります。
昨日、散策した旧港です。今日の早朝にも朝日を撮りに行きました。上から見ると、海の透明度がさらによくわかりますね。
あまりの景色の美しさにはしゃぎまわって、僕だけ汗だくになってしまいました(笑)。いやぁ、思ったほど気温が暑いんです!それなのにセーターなんて着てきちゃったものだから・・・。
ひと休憩のために、先ほど絶景スポットを教えてくれたおじさんのカフェでビエラ・カーヴァを注文しました。眼下に世界遺産を望みながら飲むコーヒーは格別の味です!
会計をするとき、わかなちゃんは昨日のグラツカ・カヴァナに引き続き、喫茶店のおじさんの名前を聞いて、紙に日本語で書いてあげていました。彼は「ゾーラン」という名前らしく、わかなちゃんは「像蘭」と書いていました(笑)。
おじさんはとても喜んでいました。クロアチア人って単純でかわいらしいですねー。ま、おじさんといってもたぶん、僕と同い年かちょっと上ぐらいっぽいけど(笑)。
素晴らしい景色を眺められたし、そろそろ次の目的地へ行こうとしたところに、外国人のおじいちゃんと若い女性の方が話しかけてきました。
「わしは、地元クロアチア人じゃ。東京、広島、長崎、横浜、日本のことはいろいろ知っとるぞ。」とやけに日本を好きな様子。おじいちゃんは英語がしゃべれないらしく、隣にいた若い女性が英語で通訳してくれていました。僕たちの聴きとり能力もかなり怪しいのですが、わかなちゃんのほうが僕よりは聴きとれているみたいなので、なにをしゃべっているのかは、なんとなくはわかったようです。
おじいちゃんは、えらくわかなちゃんが気に入ったらしく、なかなか話が終わりません・・・。。しかも、おじいちゃんが話した後に、女性が通訳するものだから話を2度聞かなければなりません(笑)。
とりあえず、キリのよさそうなところで話をきりあげ、わかなちゃんも含めた3人でスリーショット写真を撮ってあげました。話の内容はよくわからなかったけど、おじいちゃんが喜んでくれたみたいで良かったです♪
さて、次はロヴリイェナツ要塞へ向かいます。スルジ山頂からもすでに見えています。
ロープウェイでは、人数が集まらず、20分ぐらい待たされたあとでようやく発進しました。ロープウェイは営業開始直後に乗ると混雑もなく、すいているのでオススメです。10時ぐらいの便になると、観光客も結構、増えてきていました。