アドリア海に沈む夕日/8日目:ドブロヴニク編(2)

 

ヒルトンホテルに戻って3時間ぐらいは部屋のなかでまったりしていました。

連泊だと旅の疲れを癒すことができていいですね。17時を過ぎると、そろそろ夕日の行方が気になってきました。

18時過ぎに日の入りをむかえるから、夕日を撮りに行くならそろそろ出発しなければなりません。わかなちゃんは、小説「永遠の0」を読むのに夢中になっていて、「夕日はひとりで見にいっておいでよ~」とツレない返事・・・。仕方ないので、僕ひとりで外に出かけることにしました。

夕日を撮る場所は、それとなく目星はつけていました。それは、ロヴリイェナツ要塞から見えていた丘の上の駐車場スペースです。

 

そこまで歩いていける距離かどうかわからなかったので、ヒルトンホテルの受付で地図を見せながら、「Can I walk there?」と尋ねてみると「Yes Yes,five minutes! come on!」といってホテルの外に連れていかれ、「あそこの角を曲がればすぐに着くよ!」と親切に教えてくれました。ヒルトンのスタッフは皆、対応が素晴らしいです。

そのお兄さんに言われたとおり、Don Frana Bulica通りの坂を登っていくと、ほんとに5分で着きました!

夕日が撮れそうなスポットを捜し求め、駐車場スペースから少し道をそれた海岸沿いの岩の上を歩いていきましたが、その途中でふとイヤなことを思い出しました。

「待てよ、クロアチアは戦争の爪跡で地雷が埋まっている可能性のある国。道なき道を歩いたら危険かもしれない・・・。」

そう考え始めたら、怖くなって進むに進めなくなってしまいました。結局、現在の立ち位置に三脚を構え、望遠レンズで対処することにしました。ドブロヴニク旧市街は、徐々に赤く染められていきます。

 

西を向けば、アドリア海に沈んでいく夕日が見えています。夕日なんていつ見ても一緒に見えるけど、場所が違えばまた違った趣があるものだなと思いました。

 

夕日も沈み、空は紫色を帯びてきました。飛行機雲がキレイ!

 

18時10分ごろ、ホテルに戻りました。わかなちゃんはまだ本を読んでいました。

すぐにディナーを食べに部屋をでましたが、どうやらわかなちゃんの様子がおかしい。わかなちゃんは、クロアチアにきてからの洋食続きの夕食に、グロッキーになってしまったようです。

レストランの前に行って料理のスタンドメニューを見に行くのですが、どんな料理がでてくるのかを想像するだけでも気持ち悪くなってくるといいます。パン、ピザ、リゾット、スパゲッティ、そういうのを想像するだけで吐き気がしてしまうみたいなのです。

僕は比較的、洋食が好きなので食に関しては問題なかったのですが、わかなちゃんは日本の醤油味が恋しくなってしまったようです(笑)。

それでも軽食なら食べられるかもしれないと思い、いくつかのレストランを見てまわったことにはまわったのですが、やっぱり食べれないというので、ヒルトンホテルの隣にあるスーパー、KONZUMでシリアルと牛乳を買ってホテルで夕食をとることにしました。

まぁ、ドブロヴニクは物価が高いから、シリアルでお腹を満足させられるなら経済的でそっちのほうがいいかもしれない!と、自分を言い聞かせて今日は寝ることにしました。

 

 
食事ではこの夜が一番つらかったです。食べ物を想像するだけで吐き気がするんです。現地で「主食の白米をお腹イッパイ食べたい!」と言っても仕方ないんだけど、それぐらい白米が恋しかったんです。シリアルだけなんてひもじいし。
 
 
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