スリリングな鐘楼に登る!/6日目:スプリット編
午前9時、ホテル・ベルビューを出発。まず最初にプロムナード(リヴァ)を通って大聖堂の鐘楼へと向かいます。
まずはGPSの電源をつけて、地図を確認しようとすると・・・なんと、クロアチアの詳細地図が表示されません!
さっきホテルの部屋で落としたのが原因でしょうか。焦った僕たちは、プロムナードのベンチにこしかけ原因を探ります。どうやら地図そのものが格納されているSDメモリカードを読み込まなくなっていたのです。
こんなこともあろうかと、バックアップしておいたクロアチアの地図をGPS本体に入れ、無事に地図を読み込むことができました。これから先の旅はまだ長いのに、一時はどうなることかと思いました。ここで15分の時間をロスしてしまいましたが、GPSが正常に使えるようになったのでヨシとしましょう。
路地裏に入ると、珍しい形の乗り物が・・・観光用のタクシーでしょうか。
鐘楼の前に到着。高さは60mあるそうです。チケット代ひとり10Knを払って中に入ってみます。入り口は一人分しか通れないぐらいに狭い急階段になっていて、誰かとすれ違おうものならどちらかが引き下がらなければなりません。
登山で基本の、三点支持を心がけて3点が地につくようにして登っていきます。こんなところで、登山の知識が役に立つとは思わなかった・・・。
狭い階段を抜けると、少しだけ広々としたところにでます。でも次の階段は潮でサビていて、且つうすっぺらい。前に誰か登っている人でもいれば安心して進めるけど、誰もいないから「これ、本当に登っていいのか?」と疑ってしまいます。
最初は僕が先頭で階段を登っていきましたが、だんだんと怖くなってきて「もう無理だ…怖いよぉ。」などと弱音をはいていたら、わかなちゃんは僕を追い越して登っていきました。ななななぬぅ~!わかなちゃん、勇者だ・・・。
頂上間近になって、先に進んで登っていたわかなちゃんが降りてきました。「ん!?どうしたの?」と聞くと、「怖いから私はここまでにしとくよー。」とのこと。
「え!?ここまできて引き返すの?」
ここまできた以上、むしろひきさがりたくなかったのは僕の方でしたが、ひとりで行くのは怖い・・・。「じゃぁ、行ってみる?」とわかなちゃんがいうので、今度は僕が先頭で進み始めました。まじで怖いです、この階段・・・。
あえて言い訳をさせてもらうならば、高度にビビッてなんかいるわけじゃない。階段の強度が疑わしいからビビってしまうのです。
そして、命からがら頂上に到着!夫婦の精神力が試されるような階段でした。2人の力を合わせれば登れるんだね!目の前には、スプリットの街が見えてきました。
鐘楼の頂上からは360度の絶景が望めます!写真手前に見える鐘楼の影が、いま僕たちがいる場所です!
ここまで眺めがいいと全方位から撮ってしまいたくなりますね!
東の方角を眺めると、ちらほらと高いビル群を見つけることができます。ヤドロリニヤが発着する港もこっちの方角です。
そして、おそらくこちらが南側にあたる方角です。スプリットは、海と山の両方の景色を楽しむことができます。
絶景をおがめたところでそろそろ鐘楼を下っていきます。下るときのほうが怖いかと思いきや、なぜか全く怖くありませんでした。
その理由は先ほど述べたとおり、僕は高度に恐れていたわけじゃなくて、階段の強度におそれていたことの証明に繋がると思います。ここまで登れた以上、下ることもできるはずという安心感があったからこそ恐怖をまるで感じなかったのです。
次は、昨日は行かなかったところも含めて、スプリット市街の散策に向います。